2023.10.10|更新日:2024.02.21オンライン診療

【医師必見】薬剤師によるオンライン診療ツール比較(5選)

【医師必見】薬剤師によるオンライン診療ツール比較(5選)1

現役世代を中心に、オンライン診療を利用する患者さまは年々増加しています。
また、オンライン診療の導入を検討されるドクターも増加傾向にありますが、オンライン診療ツールは数多く存在するため、何を選べばよいか迷ってしまうという声も多く上がっています。
そこで、「オンライン診療ツールを導入したいが、何を選べばよいか分からない」という方に、おすすめのオンライン診療サービスについて、使いやすさ・機能・利用料金などのポイントをまとめました。

今回ご紹介する5つのツールは、いずれもオンライン診療の実績が豊富で、患者さまにとっても使いやすいサービスです。予算・ニーズにあわせて、貴院に適したオンライン診療ツールを選ぶ参考としてください。

curon(クロン)/ 株式会社MICIN

curon(クロン)/ 株式会社MICIN

【参考】 オンライン診療サービスcuron(クロン)

curon(クロン)は、クリニックの予約、医師との問診・診察、クレジットカード決済までをインターネット上で完結できるオンライン診療サービスです。オンライン診療ツールの中で登録医療機関数が最も多く、2022年9月時点で6,000件を超える医療機関の登録があります。
患者さまの費用負担は1回の診察につき330円で、医療機関側の導入コスト・月額費用などは無料です。支払いは決済にかかる手数料のみでよいため、医療機関側のコストがほとんど発生しない点が魅力となっています。

また、curonはJ:COMと提携しており、ケーブルテレビを用いたオンライン診療サービスを展開しています。
別途登録が必要にはなりますが、テレビを使ってオンライン診療を受けたいという患者さまニーズがある場合に、おすすめです。

CLINICS(クリニクス)/ 株式会社メドレー

CLINICS(クリニクス)/ 株式会社メドレー

【参考】 オンライン診療・服薬指導アプリ CLINICS(クリニクス)

CLINICSは、オンライン診療を受けられるだけでなく、薬剤師との服薬指導もオンラインで受けることができるサービスです。Webブラウザ、スマートフォンアプリでサービスが提供されており、患者さまはどちらからでも利用可能です。
また、医療機関側のカスタマーサポートも充実しており、担当者から丁寧な説明を受けることができます。

患者さまの負担として、アプリをダウンロードしていただく必要がございます(システム利用料は無料)。また、医療機関側の負担としては、利用料が月額15,000円、患者さまの決済額に対して3.45%の費用が発生します。
医療機関側にコストは発生しますが、チャット・電話・メールでいつでも相談できる手厚いサポート体制は魅力となっており、導入医療機関数は3,000件を超えています。

LINE(ライン)ドクター/ LINEヘルスケア株式会社

LINE(ライン)ドクター/ LINEヘルスケア株式会社

【参考】 LINEドクター - LINEで使えるオンライン診療サービス

LINEドクターは、コミュニケーションアプリLINEのビデオ通話機能を使用して医師の診療、お薬の処方から配送までをワンストップで受けることができるオンライン診療サービスです。
普段使っているLINEでオンライン診療を受けられるため、患者さまは別途アプリのインストールやサービスの登録を行う必要がなく、医療機関側も、LINEドクターの医療機関向けシステム上で予約管理から決済までワンストップで完結できる、快適なシステムが提供されています。

患者さまが支払うシステム利用料は1回の診療につき330円 または660円です。
医療機関側のシステム利用料は、初期費用・月額固定費ともに0円です。サービス利用料として決済金額の3.5%が別途発生しますが、他のオンライン診療システムと比較しても発生するコストは低額となっており、費用面での導入ハードルは低くなっています。
LINEドクターでは、医療機関様向けに1ヵ月間の導入サポートプラン(有償オプション)も提供しております。初期のシステム設定や運用体制の提案など、導入に向けてのご不安点を解消します。ぜひご検討ください。

オンライン診療導入ガイド

【こんな方におすすめ】

  • オンライン診療の導入を検討している
  • オンライン診療導入の基本的な手順を知りたい
  • オンライン診療を導入したいが、なにから始めたらいいか分からない

YaDoc(ヤードック)/ 株式会社インテグリティ・ヘルスケア

YaDoc(ヤードック)/ 株式会社インテグリティ・ヘルスケア

【参考】 オンライン診療システムYaDoc

YaDocは、普段から診察している患者さまを中心にオンライン診療を検討したい方におすすめのオンライン診療システムです。
患者さまの負担は0円で、医療機関側のシステム利用料は月額33,000円です。
これまでにご紹介したcuron、CLINICS、LINEドクターでは、新規の患者さまが数あるクリニックの中から検索・予約します。かかりつけ患者さまであっても、新規の患者さま同様に検索・予約をする必要があるため、他のクリニックを予約してしまう可能性も否めません。しかしながら、YaDocは患者さまとかかりつけ医のつながりを重視したシステムとなっているため、再診の患者さまに対してオンライン診療の選択肢を提示したい医療機関におすすめです。ただし、YaDocは初診の患者さまをオンラインで受け付けるサービスにはなっていませんので、初診でもオンライン診療を受け付けたい場合は、他のオンライン診療ツールと併用することをおすすめします。

また、YaDocでは医療機関と患者さまにそれぞれ専用のコールセンターが設けられており、アプリに対する問い合わせを医療機関で対応する必要がありません。万が一問い合わせがあったとしても患者さま向けのコールセンターを案内すればよいため、システム面で患者さまをサポートする負担が少ない点も魅力です。

On診(オンシン)/ 株式会社ファインデックス

On診(オンシン)/ 株式会社ファインデックス

【参考】 オンライン診療支援システム On診(おんしん)

On診は、東京大学医学部附属病院の監修のもと、ファインデックス社が開発した大規模病院向けのクラウド型オンライン診療サポートシステムです。
これまでに紹介した4つのオンライン診療ツールのような小規模のクリニック・診療所向けのサービスとは異なり、大規模病院の電子カルテと連携可能となっており、1施設で100を超えるオンライン診療を同時に実施することができます。
患者さまの様子を画面で確認することができるほか、カルテや検査データの画面を患者さまと共有しながら診察ができるため、触診や検査などの非対面では不可能な診療行為以外は、院内と同水準で提供することが可能です。
オンライン診療を導入している大規模病院は多くはありませんが、これからのオンライン診療を担うシステムとして注目を集めています。

最後に

本記事では、使いやすさ・機能・利用料金などの観点から、curon(クロン)、CLINICS(クリニクス)、LINEドクター、YaDoc(ヤードック)、On診(オンシン)を紹介しました。
オンライン診療を実施している先生からは、「思っていたよりも多くの患者さまから予約をいただける」「操作がシンプルなので、慣れるとスムーズに診察できる」といったポジティブな声が上がっており、オンライン診療ツールを導入済みでも、複数のサービスを併用して診療の間口を広げている医療機関も多くあります。
特にcuron・CLINICS・LINEドクターは、患者さまがクリニックを検索・予約する機能を備えているため、集患(集客)、マーケティングをオンライン診療ツールが代わりに行ってくれるという側面もあり、新しい患者さまの獲得という点での魅力もあります。

初診からオンライン診療を受付可能とするか、再診の患者さまのみに絞るか、オンライン診療の導入費用の予算はいくらか、病院の規模などの条件によって、どのオンライン診療ツールが最適かは異なりますが、気になるオンライン診療ツールが見つかったら、まず資料請求や見積もりを依頼し、導入後のイメージを固めることをおすすめします。

日本調剤では、医療機関のオンライン診療導入のサポートやオンライン診療後の患者さまのサポートも行っており、医療機関・オンライン診療システム会社・日本調剤の3社間で打ち合わせを行い、具体的な運用方法も検討することができます。
オンライン診療の導入をご検討されている医療機関の方は是非日本調剤へお声掛けください。

日本調剤は医療のオンライン化にいち早く取り組み、豊富な実績がございます。

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