オンライン診療を始める方へ

これからオンライン診療を開始する方、検討中の方がおさえるオンライン診療の基本情報とは。

オンライン診療とは?

対面での診察ではなく、スマートフォンやパソコンのビデオ通話機能を使用し、インターネットを介して遠隔で診察を行う「オンライン診療」。

1997年に厚生労働省が離島やへき地での「遠隔医療」を想定してガイドラインを策定し、その後制度が整えられ、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに認知、利用が大きく加速しました。現在では複数の企業から、オンライン診療サービスが提供されています。

オンライン診療を取り巻く環境

2022年4月、厚生労働省は再診のみで許可していたオンライン診療を初診からでも利用できるようにし、診療と服薬指導のオンライン活用に向けて恒久的な制度化を行いました。

また、2022年度に改定された「情報通信機器を用いた診療の施設基準」を満たし、地方厚生(支)局に届け出を行った医療機関は、初診時251点、再診時73点を算定することが認められています。

オンライン診療の普及状況

厚生労働省が公表している「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料1-2」※1では、オンライン診療に対応している医療機関は16,000を超えており、普及率は全医療機関の15.2%となっております。

また、厚生労働省が発表した、オンライン診療に関するアンケート集計結果※2では、回答したオンライン診療を実施している医師の96%がオンライン診療システムを導入していると回答しています。

※1 厚生労働省(2021)「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」資料より新しいウィンドウで開く

※2 厚生労働省(2019)「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」資料より 新しいウィンドウで開く

病院・クリニック側のオンライン診療導入メリット

医療機関側にも、オンライン診療導入のメリットは複数考えられます。

患者さまの利便性向上
「仕事が忙しくて通院できない」「高齢で通院自体が負担」といった理由で、定期的な通院が困難な患者さまでも、オンライン診療であれば、場所や時間に捕らわれず診療できるため、継続した治療が行えます。
効率的な診療
オンライン診療が実施可能な時間のみに予約を受け付けることもできるため、クリニックの診療時間外にオンライン診療を実施するなど、クリニックの営業を妨げることなく、効率的な診療が可能になります。
集患(集客)効果
オンライン診療は患者さまが希望する場所で実施することが出来るため、今まで来院することが困難だった遠方の方の利用も可能となります。

患者さまにもメリットがある「オンライン診療」

また、患者さまにとってもオンライン診療は多くのメリットがあります。

通院負荷の軽減
病院・クリニックと自宅の場所、距離に関係なくオンラインで実施するため、患者さまの通院にかかる負担が軽減されます。通院にかかる費用面もそうですが、通院が困難な患者さまへの診療も可能になります。
希望する時間や場所で診察が可能
パソコンやスマートフォン、インターネット環境があれば、ご自身が予約した希望時間に実施できるため、施設内での待ち時間もなく、仕事の空き時間などで実施することも可能です。
プライバシーへの配慮
ご自宅等、患者さまが希望する場所で実施することが出来るため、知られたくないような疾患でも、他者と顔を合わせることなく、安心して診察に臨むことが出来ます。
院内感染や二次感染のリスク低減
小さいお子さまやご高齢者がいる家庭では、院内感染や二次感染に不安を感じる方も多くいらっしゃいますが、オンラインでの診療となるため、施設内での感染を気にする必要がありません。

オンライン診療導入をご検討中の医療機関の方へ

対面診療以外の新たな選択肢として注目される「オンライン診療」。
患者さま、医療機関どちらにとってもメリットは多く、今後も導入する医療機関、利用する患者さまの増加が見込まれます。

日本全国に700店舗以上の調剤薬局を展開する日本調剤では、オンライン服薬指導、お薬の配送も全国の店舗で実施しており、オンライン診療導入時のお薬のご準備や、オンラインと対面のハイブリッド診療にも柔軟に対応可能です。

オンライン診療導入時の薬局利用について、お気軽にお問い合わせください。

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オンライン診療導入ガイド

【こんな方におすすめ】

  • オンライン診療の導入を検討している
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