今回インタビューにご協力いただいた山崎さんは、1歳のお子さんの服薬指導を受けるために、日本調剤オンライン薬局サービス「NiCOMS(ニコムス)」を定期的に利用されています。オンライン服薬指導を使うことになったきっかけや、使ってみた感想を伺いました。
※内容はインタビュー当時(2022年10月)のものです。
※実際のインタビューは、感染症対策に万全を期して実施いたしました。
治療中の子供を連れて、自宅から遠い薬局まで通うのが大変でした
――オンライン服薬指導を利用するまでの経緯を教えてください。
子供が短腸症候群のため高カロリー輸液を使用する中心静脈栄養法を利用しているのですが、無菌調剤室※がある薬局でないと対応できず、ようやく見つけたのが日本調剤 香川大前薬局でした。しかし、自宅が高知県にあり、薬局まで車で3~4時間かかってしまうので、毎月通うのは大変だなと感じていました。
それまでは、オンライン診療は知っていましたが、オンライン服薬指導があることは知らず、薬局に行かなくても自宅で薬の説明を聞くことができるサービスがあると聞き、一度使ってみようと思いました。
※無菌調剤室(クリーンルーム)とは、主に自宅療養する患者さまが使用する輸液や注射薬を調剤する、無菌環境の整った調剤室。
――自宅で服薬指導を受けることのメリットは、どんなことがありますか?
遠方の薬局に足を運ばすに服薬指導を受けられるので、本当にありがたいなと感じています。子供と出掛けるときは点滴を持ち歩く必要がありますし、中心静脈カテーテルを使用していると服装も限定されたり、ちょっとした移動が大変です。服は甚平を着せていますが、カテーテルを通す穴が開いているんですよ。また、薬局に行くと、待合室で騒いでしまうこともあります。
家であれば、子供が部屋で遊んでいても、その横で服薬指導を受けることができるので、とても良いなと思います。あと、外出が難しいおじいちゃんやおばあちゃんにとっても、オンライン服薬指導は便利かなと思いました。
いつものスマホで、いつもの薬剤師と
――NiCOMSの使い勝手はいかがでしょうか?
使いやすいと思いますね。いつも使っている自分のスマートフォンでアクセスしています。少し古い機種ですが、スムーズに使えています。
クレジットカードも登録できるので、支払いも楽です。
――対面とオンラインでは、大きな違いを感じますか?
大きな差は感じません。いつもの薬剤師さんとは、オンラインで週1回お会いしていて、対面のときと同じように会話できていると思います。
自宅で薬を受け取れるのが、とても助かる
――オンライン服薬指導を受けたあと、薬はどのように受け取っていますか?
週1回、宅配便で自宅に送ってもらっています。お薬が段ボール1箱分もあって重たいため、自分で運ぶとなると大変です。宅配していただいて、とても助かっています。
診察も、服薬指導も、薬の受け取りも、自宅で完結
――診察もオンラインであれば、薬の受け取りまで自宅で完結できますよね。
現在は、地元の病院で電話による診察を受けていて、オンラインで服薬指導を受け、薬も配送してもらっていますので、基本的に自宅にいながら完結しています。
特に真夏は、中心静脈カテーテルの挿入箇所などのかぶれが酷く、少し出血もあったので、家から出ずに済んだのはとてもありがたかったです。これからインフルエンザなど感染症にも気を付けないといけない時期になりますので、外出による感染リスクを減らせるのも良いですよね。
――今後もオンライン服薬指導を利用したいと思いますか?
ちょっとした車での移動も大変なので、ぜひ利用したいです。もうこれからの時代はオンラインしかないかなと思っています。
これからの季節、インフルエンザなど感染リスクが気になる患者さまも増えてきます。医療機関においてもオンライン診療の導入は、患者さまが安心して医療サービスを受けるための効果的な手段です。
患者さまの健康と安全を守るため、新しい医療の選択肢を提供することは、医療機関の価値を高め、患者さまとの信頼関係を強化することにつながるでしょう。この機会に、ぜひオンライン診療の導入を検討してみてはいかがでしょうか。