2024.08.23|更新日:2024.09.25オンライン診療電子処方箋

オンライン診療×電子処方箋で医療が変わる!

オンライン診療と電子処方箋で医療が進化します。本記事では、近年関心を持たれる方も増えているオンライン診療と電子処方箋について解説いたします。オンライン診療の利用が広がる背景と電子処方箋の概要や利用方法、メリットを解説し、地域医療への貢献や今後の展望についてもご紹介いたします。オンライン診療の活用方法やメリットにも触れることで、オンライン診療による効率的なサービスの提供が可能になりますので、ぜひ貴院でもオンライン診療の実施をご検討ください。

オンライン診療と電子処方箋の概要

オンライン診療は、医療機関と患者さまがインターネットを通じて診察を行うサービスです。利用方法は、まず予約を取り、指定された時間にオンラインで診療を受けます。オンライン診療では、医師が診断を行い、必要に応じて電子処方箋を発行します。電子処方箋は、紙の処方箋に代わりデータ化されたもので、薬局での調剤が可能です。電子処方箋の利用により、患者さまは自宅から診療を受け、近くの薬局で薬を受け取れます。オンライン服薬指導も利用される場合は、患者さまはすべて自宅で完結することも可能です。自宅に薬が届く日本調剤のオンライン服薬指導サービスの紹介記事もございますので、ぜひこちらもご参考にしてください。
【関連記事】日本調剤が実施するオンライン服薬指導と、 オンライン診療後の患者体験

オンライン診療は、地域密着型の診療所でも導入が進んでおり、医療の利便性が向上しています。

電子処方箋とは何ですか?

電子処方箋とは、医師が発行する処方箋をデータ化したものです。従来の紙の処方箋と異なり、データで管理されるため、紛失のリスクが低いです。また、医療機関と薬局間での情報共有がスムーズになり、調剤ミスの防止につながります。電子処方箋を使用する際には、個人情報の安全性が保たれる仕組みが整えられています。厚生労働省は、電子処方箋の普及を推進しており、利用可能な医療機関は徐々に増加しています。

オンライン診療で電子処方箋が必要な理由

オンライン診療で電子処方箋が必要な理由は、遠隔での診療を円滑に行うためです。オンライン診療では、診察がビデオ通話で行われ、電子処方箋が発行(電子処方箋管理サービスへ登録)されます。患者さまは、自宅や職場からの診療で、処方箋原本を受け取ることなく、薬局で調剤を受けることができます。また、電子処方箋の活用によって、医療機関と薬局は情報共有が容易になり効率の向上や、処方箋原本のやり取り、FAXなどの設備が不要となり負担の軽減につながります。地域密着型の診療所でも、患者さまの減少に悩む医師が、このサービスを利用することで新たな収益源となり得ます。

厚生労働省の電子処方箋に関する方針

厚生労働省は、電子処方箋の普及に向けた取り組みを進めています。その方針は、医療の効率化や誤字の防止、患者さま満足度の向上を狙ったものです。また、データのセキュリティを確保するための指針を設定し、適切な運用が求められています。

【参考】厚生労働省「導入拡大に向けた厚生労働省の取り組み」

電子処方箋の利用方法とメリット

患者さまの電子処方箋の利用方法は、医療機関で診療を受けた後、薬局でマイナ受付※を行うか、電子処方箋の引換番号を提示します。そのメリットは、紙の処方箋の紛失リスクが低くなることや、薬局での待ち時間が短縮されることなどです。さらに、医療機関と薬局間の情報共有がスムーズになり、安全性や効率性が向上します。

※マイナ受付とは、医療機関や薬局で、健康保険証の代わりにマイナンバーカードを使う方法

電子処方箋の取得方法と薬局への提供

電子処方箋は、オンライン診療を受けた際に医師が発行します。取得方法は、診療後に医師から提供される引換番号をテキストやQRコードを利用し、薬局に提供します。専用アプリもいくつかあり、アプリから事前に電子処方箋の引換番号を薬局に送信でき、薬局での時間短縮が可能です。必ず、対応している薬局を事前に確認しておきましょう。

電子処方箋で可能なオンライン服薬指導

電子処方箋を利用することで、オンライン服薬指導が可能です。薬局で調剤後、オンラインで薬剤師とつながり、服薬方法や注意点などを教えてもらえます。オンライン服薬指導は、薬剤師から直接話を聞くことができるので、疑問や不安がすぐに解消できる点が大きなメリットです。ただし、利用できるサービスは薬局によって異なるので、事前に確認が必要です。

電子処方箋導入前後の患者さま体験

電子処方箋が導入されることで、患者さまの体験は大きく改善されます。紙の処方箋を持ち歩かなくても良くなり、薬局での待ち時間も短縮されます。また、オンライン診療、オンライン服薬指導により、診察や薬の受け取りが自宅で可能になり利便性が向上します。さらに、オンライン服薬指導により薬剤師とのコミュニケーションもスムーズになります。

従来の紙の処方箋との違い

従来の紙の処方箋と電子処方箋の違いは、紙を持ち歩かなくても調剤が可能であり、データ管理、保管が容易である点です。また、自宅から出ることなく薬を受け取ることもでき、利便性が大幅に向上します。さらに、オンライン服薬指導により、薬剤師とのコミュニケーションが円滑に行えます。患者さまは、紙の処方箋の紛失や、薬局での待ち時間の短縮など、様々なメリットを享受できます。

オンライン診療での待ち時間削減

オンライン診療では、待ち時間が大幅に削減されます。事前に予約をしておくことで、決められた時間に診察を受けることができます。また、診察後の処方箋発行もスムーズに行われ、すぐに薬を受け取ることができます。さらに、オンライン服薬指導を利用すれば、自宅で服薬指導から薬の受け取りもできます。これにより、患者さまは従来の診察・薬局での待ち時間を大幅に短縮できます。

安心・安全なシステムのセキュリティ対策

システムのセキュリティ対策として、個人情報保護やデータの重複・漏洩を防ぐための厳重な管理が必要です。具体的には、患者さまのデータを暗号化し、正確な認証を行うことで安心・安全な環境を提供できます。また、システム運用に関するポリシーやセキュリティ方針を明確にし、定期的なセキュリティチェックを実施することが大切です。

電子処方箋活用の今後の展望

電子処方箋の活用は、今後さらに拡大が予想されます。例えば、オンライン診療やアプリを使った相談が増えることで、遠隔地や他の都道府県からの利用者が増えるでしょう。また、既存の地域医療との連携が強化され、かかりつけ医のサポートが充実し、患者さまに合った適切な治療や薬の提供が容易になると考えられます。厚生労働省も電子処方箋の普及に積極的であり、今後の展開が期待されます。

地域医療と連携した患者さまサポート

地域医療と連携した患者さまサポートでは、地域の薬局や病院と情報共有を行い、患者さまの薬や治療の管理が一元化されます。地域一帯の医療機関が連携し、患者さまの健康状態や服薬状況を把握しやすくなることで、適切な診療や指導が行われ、患者さまの負担が軽減されます。

アプリでの予約・相談

アプリを利用した予約や相談は、患者さまにとって非常に便利です。予約の確認や変更が簡単にでき、待ち時間が短縮されます。また、オンラインでの相談が可能になることで、遠方の患者さまや時間の制約がある患者さまにも対応ができ、医療機関の利用者が増えることが期待できます。
日本調剤では約700店舗で電子処方箋に対応しているだけでなく、独自サービスのオンライン薬局サービス「NiCOMS」や電子お薬手帳「お薬手帳プラス」も、それぞれ電子処方箋に対応しています。

まとめ:電子処方箋とオンライン診療で進化する医療環境

電子処方箋とオンライン診療により、医療環境は進化しています。地域医療の連携が強化され、より効率的で適切な治療が行われるようになります。また、アプリを活用した予約・相談が普及し、患者さまにとっての利便性が向上します。今後の電子処方箋活用の展望では、厚生労働省の取り組みや、地域医療機関の積極的な導入が進むことが予想されます。この機会に、ぜひ電子処方箋やオンライン診療の導入を検討してみてください。

日本調剤は医療のオンライン化にいち早く取り組み、豊富な実績がございます。

全国700店舗以上のスケールメリットを活かした"課題解決力"で、患者さまの治療に貢献するべく、貴院のオンライン化に伴走させていただきます。

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