2024.10.18|更新日:2024.10.18オンライン診療

オンライン診療・オンライン資格確認で医療が変わる!導入から活用まで

オンライン診療の普及に伴い、保険証の資格確認方法も変わってきました。
この記事では、新たな取り組みであるオンライン資格確認がどのように医療に変化をもたらすのか、またその導入から活用までの方法をご紹介いたします。
具体的な内容としては、保険証利用登録済のマイナンバーカードを活用したスムーズなオンライン診療、医師・薬剤師の診療・調剤をサポートするオンライン診療、厚生労働省の方針に沿ったオンライン資格確認の導入方法などを詳しく解説しています。
この記事を読むことで、医師や患者さまがどのようなメリットを享受できるのか、またオンライン診療・オンライン資格確認を活用した医療がどのようなものになるかについて理解を深める一助になれば幸いです。

オンライン診療で資格確認が変わる!新たな取り組み

オンライン診療の普及に伴い、医療機関が行う資格確認の方法も変化してきました。これまで、医療機関では受付時に保険証を提示されることで、資格確認を行ってきましたが、オンライン診療では簡単に資格を確認できるシステムが求められています。新たな取り組みとして、患者さまのマイナンバーカードを活用した資格確認が注目されており、患者さまの利便性向上や医療機関の業務効率化に大きく寄与すると期待されています。更に、オンライン診療の導入により、地域に密着した診療所においては患者数の減少の改善も図れます。
一方で、オンライン診療では患者さまの同意を得た上で、医師が個人情報を取得し診療を行うため、患者さまと医療機関双方で情報の安全性が確保される必要があります。

オンライン資格確認のメリットとは?患者さま・医療機関双方に利益

オンライン資格確認のメリットは数多く存在します。

  • 患者さまにとっては、限度額認定証の申し込みと提示が不要になる、マイナンバーカードの保険証利用、オンライン診療の際に医療機関への来院が不要となり、時間の節約や感染症へのリスク軽減などが期待できます。
  • 医療機関にとっては、レセプト作業や入力業務の効率向上や災害時の医療提供、診療時間管理が容易になることで、多くの患者さまを診察できるようになるなどがあります。

このように、オンライン資格確認は患者さま・医療機関双方に利益をもたらす方法です。

マイナンバーカード活用でスムーズなオンライン診療

保険証利用登録済みのマイナンバーカードを活用することで、オンライン診療がスムーズに進行します。マイナンバーカードの券面、ICチップには個人情報が記載されており、患者さまはスマートフォンやパソコンを用いることで簡単に資格確認が可能となります。また、マイナンバーカードを使うことで、診療情報の一元管理や医療費控除の申請が容易になり、患者さまにとってメリットが大きいです。
マイナンバーカードでの資格確認で患者さまから同意を得られれば医師、薬剤師であれば診療/薬剤情報、特定健診情報の閲覧ができます。診療情報では、受診者情報、過去の診療情報、過去のお薬情報を、特定健診情報では、受診者情報、特定健診結果情報、質問票情報(服薬・喫煙歴等、メタボリックシンドローム基準の該当判定、特定保健指導の対象基準の該当判定が閲覧可能になります。

医師・薬剤師の診療・調剤をサポートするオンライン診療

オンライン診療システムによって、医師・薬剤師の診療・調剤が効率的にサポートされます。例えば、オンライン診療後に患者さまが薬局で薬を受け取る際、事前に医師に薬を受け取る薬局を伝えることで医師が発行した電子処方箋を薬剤師が確認でき、薬の調剤が行われます。このようにオンライン診療システムの導入は、医師や薬剤師が円滑な連携を図り、患者さまへの迅速なサービス提供が可能となります。

厚生労働省の方針に沿ったオンライン資格確認の導入

医療機関においては、厚生労働省の方針に沿ってオンライン資格確認の導入を進めることが求められています。その理由には、医療機関や薬局でのスムーズな受付対応、カルテや薬剤情報管理の効率化、マイナンバーカードの保険証利用促進などが挙げられます。
導入の流れですが、厚生労働省が導入に向けた 準備作業の手引きを下記の4STEPで紹介しております。各STEPの詳細は下記の参考からご確認ください。

準備作業のステップ

  1. 顔認証付きカードリーダー調達
  2. システム事業者へ発注
  3. 受付番号の取得/利用申請
  4. 導入・運用準備/指定申請

【参考】厚生労働省「ネットワーク整備を含むオンライン資格確認導入に向けた準備作業の手引

オンライン資格確認に必要な機能・機器の紹介

  • 顔認証付きカードリーダー
    カードリーダーによってマイナンバーカードから情報を読み取り、患者情報の取得が可能です。顔認証付きカードリーダーを導入することで、患者情報や保険情報の取得に関するセキュリティが向上します。顔認証機能によって、カード利用者が本人であることを確認できるため、悪意ある第三者による情報漏洩のリスクを大幅に軽減できます。また、顔認証付きカードリーダーは、システムの操作方法がシンプルであり、医療スタッフが迅速かつ効率的に運用できます。
  • 資格確認端末(パソコン)
    顔認証付きカードリーダーで患者さまから同意取得後に患者情報を閲覧するために必要です。
  • インターネット接続環境
    オンライン資格確認には安定したインターネット環境が必要です。
  • オンライン資格確認システム
    医療機関や薬局で個人の保険情報や患者情報がすぐに確認できるようになります。

オンライン資格確認端末の医療機関・薬局での使用方法

オンライン資格確認端末の使用方法は以下の通りです。

  1. 患者さまがマイナンバーカードをリーダーにかざし、患者情報を読み取ります。
  2. 端末に表示された情報を確認し、必要に応じてカルテや処方箋に情報を記載します。
  3. 診療終了後、端末で患者さまのカルテ情報を更新し、データを保存します。
  4. 必要に応じて、薬局への情報連携を行います。

以上の手順で、医療機関や薬局での運用が可能です。

ページアクセスから患者情報検索までオンラインで完結

オンライン資格確認により、患者情報の取得から検索までがオンラインで完結します。医療機関や薬局は、システム上で簡単に患者情報を検索・活用でき、診療や処方の効率化が図られます。また、事前に患者情報の入力や確認ができるため、受付や診療時間の短縮が期待できます。これにより、患者さまの待ち時間を軽減し、医療機関の患者数減少の問題にも対応できることが期待されます。

オンライン診療・オンライン資格確認を活用した未来の医療

オンライン診療やオンライン資格確認を活用することで、患者さまに対するサービスの向上が図られるとともに、医療従事者の働きやすさも大きく向上します。オンライン診療によって地域に密着した診療所も集患増が期待されます。そのため、医師の皆さまもオンライン診療やオンライン資格確認のシステムを活用し、診療の効率化や質の向上を図ることが重要です。
このように、オンライン診療やオンライン資格確認システムの活用は、未来の医療において大きな可能性を秘めています。ぜひ、積極的に活用し、地域医療の発展に貢献しましょう。

オンライン診療・オンライン資格確認がもたらす利便性と安全性

オンライン診療は、患者さまにとって利便性が高まります。来院の手間が不要で、自宅から受診できるからです。病院や薬局へのアクセスが困難な場合でもオンラインシステムを活用することで適切なサービスを受けられるようになりました。
資格確認のオンライン化によって、医療機関や薬局で働く医師や薬剤師が簡単に患者情報を確認でき、患者さまへの安全性が向上しています。マイナンバーカードの読み取り機能を活用することで、迅速かつ確実に個人情報を確認できるようになりました。
また、オンライン診療では、カルテの電子化が進んでおり、複数の医療機関の情報を一元管理することが可能となっています。これにより、診療の質が向上し、患者さまの安全をより守ることができるようになりました。

今後の医療機関・薬局に求められるオンライン対応力

今後の医療機関や薬局では、オンライン診療やオンライン資格確認の取り組みがさらに求められることでしょう。患者さまの利便性を重視し、遠隔地や働く時間帯にも対応できるようなサービスを提供することが大切です。また、システム面では、セキュリティの向上や個人情報保護に努めることも重要です。患者さまの信頼を得るために、オンラインシステムの情報管理の安全性を確保し続けることが求められます。
さらに、医師や薬剤師がオンラインでの資格確認の推進を行い、患者さまに安心してオンライン診療や薬剤の提供を受けられる環境を整備しましょう。医療機関や薬局のオンライン対応力が向上すれば、患者数減に悩むクリニック・診療所の患者数も増えることが期待できます。

オンライン診療・資格確認まとめ: 未来の医療への一歩

オンライン診療やオンライン資格確認の普及は、未来の医療に向けた一歩と言えるでしょう。医療機関や薬局がオンライン対応力を磨くことで、患者さまの利便性と安全性が向上します。また、医療機関や薬局としても、患者ニーズに応じたサービスが提供できるようになり、患者数の減少に悩む問題も解決へと進むことが期待されます。今後は、各医療機関・薬局がオンライン化を進め、患者さまが安心して利用できる環境を整えることが求められるでしょう。この機会に、ぜひオンライン診療や資格確認に取り組み、クリニック・診療所のさらなる発展を目指してください。

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