2024.11.01|更新日:2024.11.01オンライン診療電子処方箋

電子処方箋のリフィル処方箋対応で変わる!オンライン診療・オンライン服薬指導

オンライン診療の利便性が高まる中、リフィル電子処方箋の活用が注目されています。
本記事では、リフィル電子処方箋の概要や特徴、使い方について詳しく解説し、医療機関や患者さまにどのようなメリットがあるのかをお伝えします。服薬管理の効率化と従来の紙処方箋との違いやオンライン診療との連携、簡単な手続き方法などを本記事では解説いたします。ぜひ、クリニックや診療所の医師の皆さまには、リフィル電子処方箋の活用で、患者さまの利便性向上や診療効率を更に高めていただければ幸いです。

2023年12月から始まった、リフィル電子処方箋とは?

2023年12月28日から電子処方箋としてのリフィル処方箋の運用が開始されました。リフィル電子処方箋は、通常の紙の処方箋と異なり、オンライン上の電子処方箋管理サーバーに医療機関が処方箋のデータを登録し、薬局では患者さまの同意を得たうえで処方箋のデータを受け取ります。患者さまは処方箋の原本を受け取る必要がなく、薬を受け取ることが可能です。また2回目以降(最大3回まで)の薬をもらう際に患者さまは、薬を再度処方してもらうために医師の診察を受ける必要がなく、服薬指導もオンラインで受けることができます。デジタルを活用することで患者さまの服薬管理が効率化され、医療機関と薬局の連携が円滑になります。
患者さまがリフィル電子処方箋を利用するためには、被保険者番号と引換番号もしくはマイナンバーカード(保険証利用登録済み)の提示が必要になります。

電子処方箋の概要と導入背景

電子処方箋は、従来の紙の処方箋と比較して、多くのメリットがあります。例えば、処方箋の紛失リスクの低減、処方箋の発行・受け取りにかかる手間や時間が大幅に削減されます。また、医療情報のデジタル化により、患者さまの服薬履歴やアレルギー情報などがリアルタイムに正確に共有されることで、医療の質が向上します。
患者さま側では、薬局訪問前に事前に引換番号などの情報を電話やアプリ、FAX等で伝えることで先に調剤が行われ、待ち時間が短くなる薬局もあります。
このような背景から、日本政府は2023年1月から電子処方箋の導入を推進しています。
電子処方箋の導入メリットをまとめた資料もご用意しております。ぜひこちらの資料もご一読ください

電子処方箋導入の医療機関メリット
~オンライン診療との親和性~

【こんな方におすすめ】

  • これから電子処方箋を導入したい
  • 電子処方箋の仕組みを知りたい
  • オンライン診療に電子処方箋を活用したい

リフィル処方箋の特徴とメリット

リフィル処方箋は、慢性疾患の治療中で症状が安定している患者さまで複数回の服薬が必要な場合に大きなメリットがあります。リフィル処方箋を活用することで、患者さまは2回目以降に医療機関を訪れることなく、処方箋を再利用することで、薬局で薬を受け取ることができます。オンライン服薬指導も可能で、配送サービスを活用すれば外出することなく薬の受け取りも可能です。
また、リフィル処方箋を活用することで薬をまとめてもらうという必要がなくなり、定期的に薬剤師が服用状況や副作用、体調、残薬の確認を行えるため服薬管理や、飲み忘れ防止につながるといったメリットもあります。

リフィル電子処方箋の特長

リフィル電子処方箋は、医療のデジタル化が進む中で登場した画期的なサービスです。主な特長として以下の点があげられます。

  • 医療機関と薬局の連携が正確かつ円滑になる
  • 患者さまの受診回数減により、医師の業務負担が軽減される
  • 診察患者数の増加や専門的な治療に時間を割くことができる
  • 患者さま自身がマイナポータルを通して服薬情報を確認できるようになることで、主体的な治療への参加が期待できる
  • 次回の調剤予定日を忘れても患者さまご自身でマイナポータルを利用することで調剤予定日をいつでも確認が可能になる

これらの要素が組み合わさることで、医療現場における効率化と質の高いサービスの提供、患者さまの利便性の向上が期待できます。

服薬管理が効率化、従来の紙処方箋との違い

服薬管理の面でも、リフィル電子処方箋は従来の紙処方箋と大きく異なります。デジタル化された情報は医療機関と薬局が共有しやすくなり、患者情報の正確性が向上します。薬の調剤結果ごとに登録され、リアルタイムで他の医療機関や薬局が確認できます。従来の紙処方箋では紛失するリスクもありましたが、電子処方箋であればその心配もありません。

患者さま・医療機関双方のメリット

リフィル電子処方箋は、患者さまと医療機関の双方にメリットがあります。患者さまにとっては、待ち時間の削減や薬の管理が容易になることで、治療への理解やモチベーションが向上するかもしれません。
一方、医療機関にとっては、診療の効率化や薬局との連携強化により、医療の質を向上させることが可能になります。クリニック、診療所で患者数の減少に悩むことがありますが、リフィル電子処方箋を導入することが、その課題を解決する一助となるでしょう。

リフィル電子処方箋の利用方法

リフィル電子処方箋の主な利点は、1つの処方箋で最大3回まで調剤が行えること、患者さまの服薬指導が適切に行われること、医療機関と薬局とのやり取りが効率的になることです。
リフィル電子処方箋はオンライン診療、オンライン服薬指導をより受けやすくなります。医療機関、薬局で各種システムを導入し、患者さまは、アプリやウェブサイトでオンライン診療、オンライン服薬指導を予約することで利用できます。これにより、従来の紙の処方箋よりも手間や時間を削減できます。また、オンライン上で処方箋情報が管理、共有されるため、誤った投与が減り患者さまの安全性が向上します。
例えば、オンライン診療を利用した場合、医療機関から発行された引換番号はオンライン診療アプリなどを通して患者さまに伝えられます。その引換番号を当社のオンライン服薬指導サービス「NiCOMS(ニコムス)」のウェブサイトもしくはアプリから薬局へ送信していただければ、オンライン診療からオンライン服薬指導までをオンラインで完結して受けることができます。

日本調剤オンライン薬局サービスNiCOMS

日本調剤が自社開発したオンライン服薬指導サービスです。日本調剤の全国の店舗で導入しており、薬局の薬剤師からの服薬指導が自宅などからオンラインで受けられます。ご自宅までお薬の配送も行っておりますので、薬局に行くことができない方でもスマートフォンやパソコンから簡単にご利用いただけます。

リフィル電子処方箋を便利と感じやすい患者さま

リフィル電子処方箋は、遠方の薬局で調剤を受ける必要がなく、服薬指導もオンラインで受けられるため、利便性が高く、時短にも繋がります。また、処方箋の発行・管理がデジタル化されることで、紙の処方箋のような紛失リスクが軽減され、医療機関と薬局の連携がスムーズになります。以下のような方々はよりリフィル電子処方箋にメリットを感じてくれるでしょう。

  • 薬の服用管理に不安を感じる方
    リフィル電子処方箋を利用すると、紙の処方箋を持ち歩く必要がなく、オンライン服薬指導を利用すれば薬局で待たずに服薬指導を受けられます。定期的に薬剤師と服用状況の確認を行えるため飲み忘れ防止につながり、適切な服薬指導を受けやすくなります。また、マイナポータルから患者さま自身で過去の服薬情報の確認もできます。
  • オンライン診療や遠隔医療を利用している方
    オンライン診療や遠隔医療を利用している方にとって、電子処方箋は大変便利です。オンライン診療が終わった後、処方箋が即座に発行されるため、薬局との連携もスムーズです。オンライン服薬指導を活用すれば、薬局を訪れる必要がなくなりますし、引換番号などの情報を電話やアプリ、FAX等で事前に伝えることで待ち時間の削減も可能になるなど、利便性が向上します。
  • 外出が困難、薬局に訪問するのが大変な方
    リフィル電子処方箋を利用することでオンライン診療、オンライン服薬指導がより受けやすくなります。2回目以降もオンライン服薬指導を利用すれば外出することなく薬を受け取ることができます。

まとめ:リフィル電子処方箋の進化による患者さま・医療機関の恩恵

リフィル電子処方箋の普及により、患者さまの利便性が向上し、医療機関や薬局との連携が円滑になることで、治療の質が向上します。特に、リフィル電子処方箋を活用することで、薬の服用に不安を感じる方やオンライン診療を利用する方は大きなメリットが期待できます。今回の情報を参考に、ぜひリフィル電子処方箋の対応もご検討ください。また、さらなる機能追加やサービス改善を期待して、今後の進化にも注目してみてはいかがでしょうか。

日本調剤は医療のオンライン化にいち早く取り組み、豊富な実績がございます。

全国700店舗以上のスケールメリットを活かした"課題解決力"で、患者さまの治療に貢献するべく、貴院のオンライン化に伴走させていただきます。

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