2024.01.12|更新日:2024.01.12オンライン診療

オンライン診療で高品質の医療サービスを提供するために

オンライン診療で高品質の医療サービスを提供するために

近年、オンライン診療が定着しつつあり、患者さまに対する医療サービスの提供方法が多様化しています。本記事では、対面診療とオンライン診療の違い、オンライン診療がもたらす利点、および適している疾患に焦点を当て、オンライン医療を通じて高品質の医療サービスを提供する方法について探求します。

対面とオンライン、診察の違い

ビデオ通話などを利用して行うオンライン診療について、従来の対面診療とは違う部分をご紹介します。

オンライン診療の場合、患者さまは医療機関に行く必要がなく、自宅などから診察を受けることが可能なため、時間を有効活用することができます。スマートフォンなどの通信機器の活用率が高い20~30代の若い世代を中心に支持されています。手軽に診察を受けることができるのがオンライン診療のメリットですが、その一方で、対面診療と違って検査などを行うことができず、自分の症状をきちんと理解してもらえるかどうかを不安に感じる患者さまもいらっしゃいます。

対面とオンラインでそれぞれに適した疾患・患者さまを選択する必要があります。

年齢階層別の受信者の割合(オンライン診療)(令和3年1月~3月)

【出典】第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会 資料1-2(令和2年5月31日)(厚生労働省)を基に加工して作成

オンライン診療だからこそできること

オンライン診療には、対面診療と比べた際に、高品質の医療サービスを提供するのに有利な点があります。

  1. アクセスの向上
    遠隔地に住んでいたり、医療機関までの交通手段を持たない患者さまでも、オンライン診療であれば診察を受けることが可能です。受診の予定も立てやすく、緊急の医療相談から専門的なセカンドオピニオンまで、気軽に医師とコミュニケーションをとることができます。
  2. 便益の向上
    オンライン診療は待ち時間を短縮し、予約を取る手間を減らすことができます。また、医療機関まで行く必要がないため、交通費の削減も期待でき、時間と費用の両方にメリットがあります。
    患者さまと医師の間での効率的な情報共有は、診療のスピードと効果、患者さまの満足度を向上させます。
  3. 継続的なケア
    慢性的な疾患や長期的な治療が必要な患者さまにとって、通院の継続は負担となる場合があります。
    オンライン診療は継続的なケアを提供する手段として有用です。患者さまの継続した通院のハードルを下げ、受診率を高めることが期待できます。

オンライン診療が適している病気・疾患

オンライン診療が適しているケースの例を挙げます。

  1. 発熱外来
    新型コロナウイルス感染症の流行時にはオンライン診療が活用されました。
    患者さまは体調がつらい中で診察に行く必要がなく、診察予定の時刻まで自宅で安静にしていることができます。
    また、他者への感染拡大の予防も期待できます。
  2. 症状の安定している慢性疾患
    高血圧など、急激な症状の変化がない慢性疾患のフォローアップと管理に適しています。
    また、花粉症も初回だけ対面で診察を行い、その後の治療はオンラインで行うという方法に適した疾患です。
  3. セカンドオピニオン
    オンライン診療には受診に地理的な制約がないため、患者さまが選択する専門医の意見を求めることができます。
    現在多くの医療機関でオンラインセカンドオピニオンの活用が始まっています。

オンライン診療の質を高めて、患者さまの満足度を得るために

オンライン診療は今後の医療において重要な役割を果たすようになります。従来の対面診療に新たな選択肢を提供するものとして捉え、患者さまのニーズに合わせて、適切な医療アプローチを選択できるようにすることが必要です。

オンライン診療では、患者さまが症状や健康に関する情報を的確に伝えることができるようサポートし、医師は適切なアドバイスと治療を提供することが求められます。高品質なオンライン診療を実現するためには、患者さまと医師の信頼関係を築き、安心して診察を受ける環境を構築することが不可欠です。

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