2023.10.10|更新日:2024.09.25オンライン服薬指導オンライン診療

日本調剤が実施するオンライン服薬指導と、 オンライン診療後の患者体験

オンライン服薬指導をする男性

全国で調剤薬局を展開する日本調剤では、オンライン服薬指導の取り組みを進めています。
そこで今回は、患者さまにオンライン服薬指導を行ってからお薬をお届けするまでの薬局業務の裏側や、日本調剤のオンライン服薬指導サービス(NiCOMS)の特長などについてご紹介します。

オンライン服薬指導時の薬局業務の裏側

患者さまがオンライン診療を受けた後、オンライン服薬指導を希望された場合、薬局・薬剤師はどのような対応を行うのでしょうか。ここでは、日本調剤オンライン薬局サービス「NiCOMS(ニコムス)」を利用してオンライン服薬指導を行う場合の、薬局・薬剤師の業務、お薬が届くまでの流れをご紹介します。

1.NiCOMSで予約された患者さまの情報を確認

NiCOMSでオンライン服薬指導の予約が入ると、薬局にお知らせが届きます。
予約日時や、処方箋、健康保険証、初回質問票の情報など、入力された内容に問題がないかを確認し、予約を確定します。

※処方箋情報は、FAXなどを用いて医療機関から薬局へ直接送信していただきます。電子処方箋の場合、患者さまから「処方内容(控え)」や「処方箋の引換番号」をご提示いただくことで、薬局スタッフが電子処方箋管理サーバーからデータを取得します。

2.処方箋の内容を確認

処方箋の内容と薬剤服用歴を確認し、不明点などがある場合は処方医へ疑義照会します。また、症状などについて、患者さまに直接お伺いすることもあります。

【薬剤師が確認するポイント】

  • 用法や用量は適切であるか
  • 同じ成分を含んだお薬が重複していないか
  • 飲み合わせなどの問題点はないか
  • 副作用歴、アレルギーや禁忌(その医薬品を使用してはいけない条件・状態など)などはないか
  • 前回の通院・来局から日が経っていないなどの理由で、お薬がたくさん残ってはいないか(残薬の確認)

これらの情報に加え、患者さまの理解度などに応じ、オンライン服薬指導の実施を困難とする事情がないかも薬剤師が確認します。

3.薬剤調製

処方箋の内容に基づいて調剤(お薬を準備)します。飲みやすいように錠剤を粉砕したり、一包化することもあります。

4.調剤したお薬を確認(鑑査)

患者さまにお渡しするお薬に間違いがないか、調剤したものを確認します。

5.NiCOMSのビデオ通話機能を使ってお薬の説明(オンライン服薬指導)

オンライン服薬指導をする薬剤師

予約確定した日時に、患者さまとビデオ通話をつなぎ、患者さまの症状をお伺いしながら、お薬の効果や飲み方、注意事項などを説明します。患者さまから飲み合わせや副作用のご相談を受けることもあります。
服薬指導が終了後、お会計を行い、服薬指導が終了します。
対面での服薬指導と同様に、患者さまから医師に伝えていない内容(服薬状況など)を確認した場合、必要に応じて処方した医師にフィードバックも行います。

6.薬剤服用歴(薬歴)に記録

服薬指導が終了したら、患者さまの服薬情報、副作用歴、アレルギー、服薬指導で説明した内容を記録します。これは、患者さまの治療経過や今後の服薬指導の参考となる情報になります。

7.お薬を発送・お届けする

お薬を丁寧に梱包し、患者さまのご自宅へ発送・お届けします。ご自宅以外へのお届けも可能です。

日本調剤のオンライン服薬指導サービス(NiCOMS)の特長

NiCOMS(ニコムス)は、薬剤師と患者さまがビデオ通話でつながり、オンラインで服薬指導を行うことができるサービスです。全国にある当社の薬局(700店舗以上)で対応しています。

<お薬が患者さまのご自宅に届くまでの流れ>
患者さまは、対面またはオンライン診療を受けた後、薬局に行くことなく、下記の流れでお薬を受け取ることができます。

オンライン服薬指導の流れ

STEP1 NiCOMSで、希望の薬局や日時を選択し、オンライン服薬指導の予約を取る

STEP2 予約日時にオンライン服薬指導を受ける

STEP3 クレジットカードでお支払い(代引きも可能です)

STEP4 ご自宅にお薬が届く

<NiCOMSの特長>

NiCOMSの特長

またオンライン服薬指導の場合、予約の受付から服薬指導、お薬の配送手配はもちろん、カメラ越しに薬剤情報提供文書やお薬を見せたり、システムの操作など、対面とは異なるオンライン服薬指導ならではのスキルも必要となります。当社では、2020年からオンライン服薬指導を行ってきた実績があり、経験豊富な薬剤師が多数在籍していますので、安心してオンライン服薬指導を受けていただけます。

オンライン服薬指導における医療機関連携

オンライン服薬指導を活用する場合でも、対面の場合と同様、病院と薬局が連携して患者さまの治療をサポートします。日本調剤では、多数の医療機関との連携、企業立病院や内航船でのオンライン服薬指導の実績があり、一部の自治体の新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの発熱外来でオンライン服薬指導を実施し、貢献してまいりました。
オンライン服薬指導を行った患者さまにもテレフォンフォロー※を行い、その内容をトレーシングレポート(服薬情報提供書)として病院に情報共有いたしますので、治療の方針決めや副作用軽減にも役立ちます。当社のトレーシングレポート実施店舗割合は、2021年時点で96%を超える実績があり、処方した患者さまの継続的な服薬フォローを安心してお任せいただけます。

※テレフォンフォローとは、副作用の有無や服薬状況の確認のために、服薬指導後1~2週間を目安に患者さまへお電話で状況確認すること。

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パンデミック時、発熱外来に対応した日本調剤の取り組み

オンライン服薬指導サービス(NiCOMS)を利用した患者さまの声

オンライン服薬指導は、小さなお子さまをお連れの方や引越しなどでかかりつけ薬局が遠方の方のほか、お仕事が忙しい方や介護の付き添いをしている方などに便利にお使いいただけるサービスです。また、ご自宅で服薬指導を受け、配送でお薬を受け取ることができるため、外出による感染リスクが気になる方にもおすすめです。

NiCOMSはビデオ通話で顔を見ながら、患者さまとコミュニケーションをとりながら服薬指導を行うため、対面の場合と同じサービス品質を保てます。薬局での待ち時間が削減されるほか、周囲の目を気にせずご自宅でリラックスして服薬指導を受けていただけるため、継続して利用されている患者さまが多くいらっしゃいます。
ここでは、約1年にわたりNiCOMSをご利用されている患者さまの声をご紹介します。

【関連記事】オンライン服薬指導を利用した患者さまの声

今後、オンライン診療がより便利になる

昨今、生活のあらゆる場面でオンライン化が進んでいます。これまで、オンライン服薬指導について説明してきましたが、オンライン診療とオンライン服薬指導を組み合わせることで、一貫したオンライン医療が実現します。今後、特に電子処方箋の活用が進むと、医療機関と薬局の双方の手間が削減されることで、より効率的な医療サービスが提供できるようになるでしょう。

オンライン医療が本格化する前に、オンライン診療を取り入れる準備を進めておきたいなど、お気軽にご相談ください。

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