2022.12.27お役立ち情報

2023年1月末より運用開始!電子処方箋の気になる疑問を解決

電子処方箋FAQ

2023年1月末より運用が開始される予定の「電子処方箋」。これまで全3回にわたり、電子処方箋の概要や利用方法についてお伝えしてきました。
今回は、実際に電子処方箋を利用する場合に気になる疑問を解決していきます。
※ 準備の整った医療機関から順次始まります。

▽電子処方箋に関するバックナンバーはこちらから
教えて!電子処方箋 ~その1 電子処方箋とは?~
教えて!電子処方箋 ~その2 電子処方箋の利用方法~
教えて!電子処方箋 ~その3 電子処方箋の海外事例~

Q1. なぜ処方箋が電子化されるの?

Q2. 電子処方箋を発行してもらうには、どうしたらいい?

Q3. 電子処方箋は、どこの医療機関でも使えるの?

Q4. 処方箋が電子化されるメリットを教えてください。

Q5. 処方箋が電子化されることで、セキュリティ面の問題は大丈夫?

Q6. 紙の処方箋は廃止されるの?

Q1. なぜ処方箋が電子化されるの?

これまでの紙の処方箋と違い、電子処方箋になることで、患者さまの処方データ(飲んでいるお薬情報)を、リアルタイムで医療機関と薬局の間で連携できるようになります。また、患者さまも、マイナポータルでご自身のお薬の情報などを把握できるようになります。
そのためには、“紙”ではなく、お薬のデータを電子的に記録しておく必要があるのです。

Q2. 電子処方箋を発行してもらうには、どうしたらいい?

電子処方箋を発行してもらうには、健康保険証ではなく、マイナンバーカードによる受付で電子処方箋を選択していただくか、医療機関の窓口や診察後に電子処方箋を希望する旨をお伝えいただくことで、電子処方箋を発行していただけます。

Q3. 電子処方箋は、どこの医療機関でも使えるの?

電子処方箋の運用開始当初は、下記3点の要件を満たした医療機関から発行できます。
①オンライン資格確認の対応が完了している
②医療機関が使用している電子カルテシステムが電子処方箋に対応している
③医師が電子署名に必要なHPKIカードの交付を受けている
※HPKIカード:保健医療福祉分野の公開鍵基盤( Healthcare Public Key Infrastructure )の略称で、医療現場において、公的資格の確認機能を有する電子署名や電子認証を行う基盤のこと。

電子処方箋の対応ができる医療機関には、電子処方箋に対応している旨のポスター等が掲示される予定です。

Q4. 処方箋が電子化されるメリットを教えてください。

大きなメリットとして、以下の3つがあげられます。
①病院・薬局間のスムーズな情報連携で、より良い医療サービスを受けられる
②お薬代の負担が減る可能性がある
③オンライン診療やオンライン服薬指導がより便利になる
詳しくは、「教えて!電子処方箋 ~その1 電子処方箋とは?~」に掲載していますので、こちらをご覧ください。

※オンライン服薬指導とは、自宅などでスマートフォンやパソコンのビデオ通話を利用して薬剤師から処方薬の説明を受ける(服薬指導)ことができ、説明後は自宅などまでお薬を配送してもらい受け取ることができるサービスのことです。

Q5. 処方箋が電子化されることで、セキュリティ面の問題は大丈夫?

病院や薬局が送受信する電子処方箋のやりとりは、安全なネットワークを介して行われ、電子処方箋のデータは適切に管理されますので、安心してご利用いただけます。

Q6. 紙の処方箋は廃止されるの?

紙の処方箋も引き続き利用可能です。電子処方箋は、患者さまが希望した場合に発行されます。

今回は、電子処方箋についてのFAQをご紹介しました。
厚生労働省のyoutubeでも、電子処方箋の概要や利用方法に関する説明動画がありますので、よろしければご参照ください。
▽電子処方箋の利用方法について(国民向け)
https://www.youtube.com/watch?v=rrjDGiCCdlo

日本調剤が提供するオンライン服薬指導サービス「NiCOMS(ニコムス)」のご利用はこちらから